不穏な漆黒に支配された闇の中、私は心の中で孤独な怪談語りを始めた――。<br />古い母屋を改築した歪な蔵に現れるという‘得体の知れないお化け’。<br />お祓いと原因究明を依頼された拝み屋である著者は、「蔵の怪」をおびき寄せるため、自らが体験し見聞きした怪しい話の数々をたどることにした。<br />刻一刻と時間が経過する中、やがて怪異の体験者にはある共通点があることに気づく。<br />ドラマ化もされた人気怪談実話シリーズ、真の完結!