記憶のその先で、キミに会えたなら
菜花は人の記憶を読み取ってしまう能力を隠し、友人もつくらず孤独な高校生活を送っていた。
ある日、学校の人気者ながらどこか陰のある少年・良爾から、自分にまつわる記憶を読み取ってほしいと頼まれる。
世界に馴染めない者同士、足りないものを補い合うように記憶を手繰っていくふたり。
次第に菜花は良爾へ惹かれていく。
しかしある時から読み取ったことがない不思議な映像が見えるようになり――。
ふたりを待つのは、あまりにも切なくて残酷な真実だった。
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