文政11年、筑前秋月藩の漢詩人・原古処の娘みちは、秋月黒田家の嫡子の急死の報を受け、密命を帯びて若い侍に姿を変えた。<br />錯綜する思惑に陰謀、漢詩に隠された謎。<br />彼女は変装術と機転を武器に、危機を切り抜ける。<br />