龍に恋う 贄の乙女の幸福な身の上
■珠は寒空の帝都で不思議な髪色の男に救われる。
これが運命の転換点だった――。
■ 寒空の帝都に放り出された珠。
彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。
口入れ屋の旦那である銀市の厚意で、珠は住み込みで働くことに。
感謝する珠だが’人ならざる者’がみえて贄とされた過去により、上手く感情を表せない。
一方の銀市も複雑な境遇のようで……だからこそ珠を思いやってくれる。
恩に報いるため健気に勤める珠は、店でも信頼を得て平穏を知る。
しかし、帝都で続く少女の失踪事件に否応なく巻き込まれ――。
秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるまでの浪漫綺譚。
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