ある晴れた日に、墓じまい
離婚して古書店を経営する、44歳の正美は乳がんを患ったことから、実家の墓じまいを決心する。
母親はすでに亡く、頑固な小児科医の父親も高齢。
兄姉はあてにならず、特に兄は勘当同然で家を出ており、鐘の無心しかない。
この先自分に何かあったら墓は無縁仏だ。
今後を考えて決めたことだが、父親は大反対。
抗がん剤の治療を受けながら、あれこれ考える正美だったが、突然、父親が心不全で亡くなる。
墓じまいを済ませる前に、大黒柱が死んでしまった。
いや、今や大黒柱は自分か。
しっかりしろ、わたし! しかし、父の愛人疑惑が起きるは、遺産分けがなかった兄夫婦がやけになって警察沙汰を起こすは、どうなる、墓じまい? 少子高齢化の日本が抱えるお墓事情がしっかりわかる、イマドキの家族小説。
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