室町幕府八代将軍・足利義政。<br />応仁の乱のさなか、己にとっての美を体現する建築を構想した彼は、権力闘争に背を向け独自の美意識を追い求めた。<br />乱世にあって芸術家たらんとする志と苦悩を直木賞作家が描ききる。<br />