「公爵家の落ちこぼれ」スロウがそう言われていたのも今は昔。<br />シャーロットを想う気持ちを力に、学園の危機だけに留まらず、騎士国家ダリス国の危機を何度も退けた彼を認めない者はいなかった。<br />彼の父を除いて――。<br />