鎌倉時代初め、源顕兼により編修された『古事談』は、王道后宮・臣節・僧行・勇士・神社仏寺・亭宅諸道の6巻から成る説話集。<br />後続の『宇治拾遺物語』『古今著聞集』にも大きな影響を与えた。<br />好色譚「称徳天皇が道鏡を愛した事」から始まり、貴人の逸話や故実・奇譚・霊験譚まで、王朝社会の多彩な説話が満載。<br />清少納言・藤原道長・平将門・安倍晴明も登場。<br />70話を厳選し、原文・現代語訳と書き下し文に解説を付した決定版!