彼女は僕の「顔」を知らない。
「私は犯人を知りたいんです。
私に与えられた時間は――もうきっと長くないから」 死者複数名を出した凄惨なキャンプ場放火事件から10年。
僕の前に、同じ事件の生存者・静葉が転校生として現れる。
事件当日に怪しげな男と遭遇したと言う静葉だが、彼女は’失貌症’――人の顔が認知できない病だった。
差出人不明の脅迫状、黒服の男、不審火の記録。
10年を経て再び事件は動き出す。
これは――僕が静葉へ捧ぐ【贖罪】の物語だ。
ラスト僕らは「愛」を知る。
二度読み必至の青春ライトミステリ!
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