いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂
白い沫雪がちらつき、町を彩る赤に薄化粧を施す元旦の浅草。
美しい着物姿の葵を前に、栗田の心臓は早鐘を打っていた。
それもそのはず、この日は赤坂鳳凰堂社長とその妻――葵の両親と初めて顔を合わせる初詣の約束があったのだ。
葵に対する純粋な想いとは裏腹に、父からの一言に引け目を感じてしまう栗田。
やがて葵との間に大きな溝が生まれてしまい……。
にぎやかな新春の浅草に浮かび上がる光と影。
さて、今回の騒動はいかに? 時を重ねて味わいを増す、恋と和菓子の物語。
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