日本各地で地震が頻発するなか、突如姿を消した黄金。<br />『大建て替え』の危機を前に、荒脛巾神と田村麻呂の悲しい過去や、黄金の深い後悔を知った良彦は、傷だらけの体で再び立ち上がる――神にもできないことがある。<br />そして人間だからこそできることがあると『神様の御用人』の自分は誰よりも知っているから。<br /> 神と人。<br />それぞれが抱く、切なる願いの辿り着く先とは。<br />そして良彦が最後に下す、未来への決断とは――。<br />