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平安後宮の薄紅姫

怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅(うすくれない)の姫。
昼の姿である末席の女房として、中宮(ちゅうぐう)崩御のあとは、その娘である内親王付きの女房となっていた。
その一方で、夜の姿である薄紅の元には、晴明の孫・奉親(ともちか)が入り浸っている。
さらに彼の紹介で、日中の同僚である右近(うこん)まで相談に現れてしまう。
正体を隠している薄紅だが、書物と恋にまつわる右近の悩みを放っておけず心を砕く。
その相談をきっかけに、薄紅は実兄から自分の婚約話に言及されるはめに。
読書と友人の恋がかかった「婚約」という危機に薄紅は……?




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