メンドリと赤いてぶくろ
洗濯されて庭に干されていた赤いてぶくろ。
右手と左手がケンカをしています。
もち主のゆうちゃんが右ききだから、自分のほうがえらくて立派なんだ、と右手はいばっています。
――と、風が吹いて、右手は遠くに飛ばされてしまいました。
そこで出会ったのが、若いメンドリ。
オンドリのように「コケコッコー」と朝を告げたいという夢があるのですが、トサカがないメンドリは、鳴くことができません。
「よし、りっぱな トサカになってやろう!」。
赤いてぶくろは、はりきってメンドリのトサカ代わりになりますが――。
「自分のままじゃ、いけないの?」と悩むメンドリと、「立派って、なんだろう?」と考えるようになる赤いてぶくろ。
冬の日の偶然の出会いが、ふたりの未来を大きく変えます。
●小学校低学年の読み聞かせや、読書感想文にもオススメ!
更新中です。しばらくお待ちください。