冲方丁歴史小説4作品試し読み合本(『天地明察』『光圀伝』『はなとゆめ』『麒麟児』)
『天地明察』から『麒麟児』までの冲方歴史長編4作品、合計400ページ超(紙本換算)を収めた試し読み合本!【収録作品】『天地明察』徳川四代将軍家綱の治世、あるプロジェクトが立ちあがる。
即ち、日本独自の暦を作り上げること。
当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。
改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。
彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く。
日本文化を変えた大計画を瑞々しくも重厚に描く傑作歴史小説。
『光圀伝』なぜ「あの男」を殺めることになったのか。
老齢の水戸光圀はその経緯を書き綴ることを決意する。
父・頼房に壮絶な「試練」を与えられた幼少期。
「傾奇者」として暴れ回る中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。
学問、詩歌の魅力に取り憑かれ、水戸藩主となった若き「虎」は「大日本史」編纂という大事業に乗り出す。
誰も見たこともない「水戸黄門」伝、開幕。
『はなとゆめ』28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子に仕え始めた。
華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子に導かれ、その才能を開花させていく。
機転をもって知識を披露し、清少納言は宮中での存在感を強める。
しかし、権力を掌握せんとする藤原道長と定子の政争に巻き込まれて……。
清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!『麒麟児』慶応四年三月。
鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川追討令を受け、江戸に迫りつつあった。
軍事取扱の勝海舟は徳川家を守るべく、決死の策を練る。
五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に全てを賭けて――。
幕末最大の転換点「江戸無血開城」。
命を賭して成し遂げた二人の’麒麟児’の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。
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