可愛い可愛い彼女がいるから、お姉ちゃんは諦めましょう?
「ハイ、センパイ。
あーん、ですよ」 僕の彼女は可愛い。
こんなに綺麗で可愛くて甘え上手な彼女がいるなんて、普通に考えれば幸せ以外の何でもない──はずなのに、僕が胃をキリキリさせて苦悶しているのには理由がある。
僕が想いを寄せる、城之崎ゆかり先輩に告白を決意したその日は、二人きりで放課後の司書室で作業と決まっていた。
これぞ好機と司書室に先輩が入ったのを確認し、思いの丈をぶつける……が。
「好きです! 付き合って下さ──ぃっ!?」 告白した相手が見知らぬ美少女だと気付きフリーズしていると、隣の保管庫から出てきたのは先輩だった!!「’お姉ちゃん’──告白されたので、この人と付き合うことになりました」 先輩と後輩、姉と妹、あなたはどっち派? 誤爆から始まるこの恋の行方は!?
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