神田の一膳飯屋「喜楽屋」で働いていた「はな」は、武家の結城良太の家に嫁ぐため、伊澤家に養子入りを請い、修養することになった。<br />だが、「はな」にはやはり捨てられないものがあった──。<br />涙の完結巻。<br />