八男って、それはないでしょう!
ブレンメ男爵家の一件ですっかりブレンメルタール内務卿に恨まれてしまったヴェルは、エルにアルニム騎士爵領を相続させようという、いかにも大貴族らしい嫌がらせをされていた。
エルを失うわけにはいかないヴェルは、クラウスをエルの補佐として派遣し献策で支えつつ、自らはアルニム騎士爵領の開発を行い、新領主を呼び込むべく尽力するのだった。
一方、オットーたちは北の大陸で発掘した巨大魔道具の修理を完了させ、稼働段階へと移行させていた。
その効果は『世界中の魔法使いの魔力回復量が半減する』というもので、各国の開発や経済に多大な停滞と混乱を招く。
これに伴い、ただちに導師とブランタークが原因究明に動くも、二人は突如として消息を絶ってしまう。
さらに、そんな彼らの捜索に出たヴェルさえも行方がわからなくなってしまうのだった……。
王国屈指の魔法使いの消失に端を発し、世界はオットーの手に落ちるのか!? 過去最大のピンチ! 万事休すの第二十五幕!
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