室町時代から続く名家・榊原家。<br />当主の道山が亡くなり、家の古い習わしから孫の俊彦に多額の遺産が相続されるはずだった。<br />しかし俊彦はその権利を放棄。<br />なんとか夫を翻意させようとする妻の景子だったが首尾よくいかず、そればかりか謀略の果てに義姉を死なせてしまう。<br />ところが放置した死体が忽然と消えてしまい――。<br />死体を隠したXは誰か。<br />真相は闇に葬られてしまうのか。<br />それとも……。<br />遺産相続をめぐる本格ミステリ!