狼と羊皮紙
いがみ合う王子たちを馬上槍試合をもって仲裁したコル。
ウィンフィール王国内での争いが終息したのも束の間、コルたちの前に使者が現れる。
使者の目的は八十年ぶりに開催される公会議に、’薄明の枢機卿’の出席を請うものだった。
公会議開催の真偽確認をカナンに任せ、コルとミューリは聖典印刷の計画を進めるべく、資材の確保と新大陸の情報を求めて大学都市へ向かう。
そこはかつてコルが放浪学生として過ごした街。
だが、その街を二分する大騒ぎが勃発し、その中心には’賢者の狼’と名乗る人物までいて――!?
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