時は徳川が統べる江戸時代。<br />安倍晴明の血を引く雲雀は、町で噂の陰陽小町。<br />物の記憶を覗ける妖狐の式神、葛忌ととともに、父の仕事を手伝い暮らしていた。<br />そんな平穏な日々が、ある日急転する。<br /> 雲雀はその腕を買われ、将軍吉宗お抱えの陰陽師として大奥の隠密の命を賜ることに。<br /> 憧れの将軍に仕えることを喜ぶ雲雀。<br />だが、大奥は伏魔殿とも揶揄される女の園。<br />女達の愛憎渦巻く陣中、雲雀と葛忌は「大奥の陰陽師」として、伏魔殿に潜む怪異の正体を暴くため奮闘する。<br />