吸血鬼であることを隠して生きるクロウ伯爵家の令嬢・フィーネ。<br />ある夜の舞踏会、彼女は美しい神官・クラウスに正体を暴かれてしまう。<br />「――お前は今夜から、俺の恋人で、婚約者だ」 一族の秘密を守る代償としてクラウスが求めたのは、フィーネを婚約者にすること。<br />吸血鬼を憎む彼は、復讐に彼女を利用するつもりだった。<br /> 策略から始まった婚約関係だが、互いの孤独を埋めるように二人は惹かれあい……。<br />禁断の恋はやがて、クロウ家の秘匿された真実に辿り着く。<br />