探偵・濱地健三郎には鋭い推理力だけでなく、幽霊を視る能力がある。<br />彼の事務所には、奇妙な現象に悩む依頼人のみならず、警視庁捜査一課の刑事も秘かに足を運ぶほどだ。<br />リモート飲み会で現れた、他の人には見えない「小さな手」の正体。<br />廃屋で手招きする「頭と手首のない霊」に隠された真実。<br />作家志望の美男子を襲った心霊は、古い洋館のどこに巣食っていたのか。<br />濱地と助手のコンビが、6つの驚くべき謎を解き明かしていく――。<br />