自滅
「この作品を読んでいる最中、何度も何度も泣いてしまった」(解説より) 作家 田辺青蛙生まれた時から自己主張が苦手で、不満を口にすることができない由佳里。
狭苦しく選択肢のない実家を出て、東京で大学を卒業し会社員となった由佳里は、そりの合わない上司の鈴本から理不尽なことで文句を言われ、罵倒される毎日を送っていた。
「死ねばいいのに」現実逃避するのに昇ったビルの屋上で呪詛を吐いた翌日、由佳里は会社で鈴本が失踪したと聞く……(「自滅」より)。
女性たちの心の闇に迫る戦慄のホラー短編集。
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