家出した母を連れ戻すため、大学生の私は北国の港町・独鈷路戸にやって来た。<br />赤錆に覆われ、動物の死骸が打ち捨てられた町は荒涼としている。<br />あてもなく歩くうち、丘の上の廃墟で母と老人たちが凄まじい腐臭の中、奇妙な儀式を行っているのを目撃する。<br />それがすべての始まりだった――。<br />真の’恐怖’をあなたは体感する。<br />阿鼻叫喚、怒涛の展開に絶句するノンストップ・ホラー! 第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞優秀賞受賞作。<br />