火の花
淡い匂いが、やがて濃厚に立ちのぼる──女たちの秘めた渇きが運命の出会いを鮮やかに彩る珠玉の短編集!竹工芸職人の父をもつ紀子は、父の弟子・蒼馬にずっと想いを寄せていた。
しかし、彼は五年前に突然姿を消し、行方知れずになっていた。
蒼馬への想いを秘めたまま結婚し、生活を送っていた紀子だが、ある日思い立ち、彼を探しに鎌倉へ向かう。
そこでやっと蒼馬を見つけた紀子。
想いの丈をぶつけると、獣のように欲望をあらわにした彼に唇を塞がれる。
秘園をまさぐられる羞恥を感じながらも、紀子は女としての悦びに酔いしれていき……。
渇望していた男との淫らな行為に悶え喘ぐ女の情欲を描く表題作のほか、短編五本に書き下ろし作品を加えて贈る、七つの極情エロス!!【目次】今夜は感じすぎるの小紫かすむ海鏡草火の花京都の夜クララ
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