お屋敷の未亡人
淋しくて……身体が……。
喪服を脱がすと、黒い下着姿が現れた。
女は内腿をもじもじと擦り合わせ──。
ウォーターサーバーの会社で働く健斗は、山の上に立つ洋館にひとりで暮らす未亡人の黒い噂を耳にした。
配達でたびたび訪れていたが、出迎えてくれる未亡人の夏穂は、淑やかで物静かな女性だった。
しかし、ときおり見せる淋しそうな笑顔が気になって、健斗はどうしようもなく惹かれていた。
ある夏の日、目眩で倒れた夏穂を介抱したところ、そのお礼にと夕飯をご馳走になることに。
いつしか彼女の瞳は潤み、妖艶な表情になって、健斗の手を握る。
息を乱しながらも恥じらいを忘れない未亡人の姿に、男の欲望は一瞬で燃えあがってしまい……。
夏穂の悪評を晴らそうと、健斗は立ちあがるが──。
【目次】第一章 行きずりの女第二章 聖女か悪女か第三章 星空に濡れて第四章 秘めたる想い第五章 泡にまみれて
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