領主と初恋の娘
ある王国の農村地帯に住む18歳のヴィオラは、妹エンマの突然の婚約に焦りを覚えていた。
そして、エンマに片想いしていたフランツが自棄になってしたプロポーズを、つい受けてしまう。
しかし、ヴィオラは、以前、森で傷ついた青年を助けたことがあり、彼とたびたび森で逢瀬を続けていた。
彼女は、彼・エルネストに、淡い恋心を抱いてはいたものの、身分違いだと、とうに諦めていたのだった。
ところが、彼女の婚約を知ったエルネストは激怒し、彼女を領主の城に監禁する。
実はエルネストは、気に入らないと領民をすぐに串刺し刑にする暴君として、皆から恐れられていた王国の領主だった。
エルネストはフランツを死刑にし、ヴィオラを恐怖のどん底に陥れるが…。
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