薄紅まといて
卒業を間近に控えた、楢坂高校3年のホノカの胸中は複雑だった。
思いがけない自身のドジがきっかけで付き合うこととなった、同級生で弓道部のヒタカが東京の大学に進学してしまうからだ……。
弓道に夢中のヒタカに、その寂しさを伝えられず、意地を張ってひとり悶々としていたホノカ。
しかし、早咲きの桜の枝を拾った日から、彼女の周辺で不可思議な現象が起こるようになり…。
甘酸っぱい学園ロマンスの影にちらつく、もうひとつの悲しい恋。
ひたひたと、ホノカに迫り来る狂気と情念の正体とは? 薄紅色が舞い散る美しい幻想奇譚。
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