大学の先輩に、孤独死した老人の家の片づけを頼まれた亮(あきら)と眞子(まこ)。<br />若い頃はサーカス団の裏方として働いていたというその老人は、生涯独身を貫き、誰にも看取られることなく死んだという。<br />主のいない家を歩き回るうちに、二人は倉庫の中から人骨らしきものを発見する。<br />さらに家の奥へと進んだ二人は、サーカスのテントの中に立っていて――。<br />夢とも現実ともつかない世界に迷い込んだ恋人たちの物語。<br />