夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む
「抱きたい――もう一分だって我慢できない」。
飴屋を愛していながら、過去の自分が許せず、別れを選択したあかり。
表面上は何事もなかったように隣人に戻った二人だったが、心の中ではお互いへの思いがくすぶっていた。
一人になった飴屋には、地元の娘・希代が急接近し、それを傍観するあかりの心は波立つ。
そんなある日、思いがけない人物があかりの元を訪れて…。
「そのまんまのあかりでいいから……そばにいてほしい」。
過去の恋愛がトラウマになり、自分で自分を縛りつけていた女性が、年下の染色作家との恋愛で心を解放していく姿を、切なくそして甘く描いた、大人のラブストーリー下巻。
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