桜鬼の宴 白拍子は恋を舞う
平安の世、都では鬼が出没するという噂が立ち、人々は恐れおののいていた。
治部省に勤める藤原清継は、そんな世の乱れを沈めるための舞比べの舞人選びを任され、雅楽寮頭の家を訪れる。
そこで出会ったのは、夜の桜のようなはかない雰囲気の舞人・尭季だった…。
どうしても、自分を舞人に選んで欲しいと清継に懇願する尭季。
その熱意に翻弄される清継も、ある日鬼に襲われて、あやうく殺されそうになる。
彼を助けたのは、帝の寵愛を受けている美しい白拍子・尾花だった。
彼女は尭季に近づいてはならないと清継に忠告するが、彼は聞き入れず、また悲劇が…。
何年も花をつけない桜の木の下で鬼が舞う。
いったい誰のために――!?
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