明日の君に逢いにゆく?天国のひとつまえ?
「あなたは今、生と死の狭間にいるのですよ」。
クリスマスイブに交通事故に遭った女子高生の吉野は、気が付くと白い綿菓子のようなものが浮かぶ奇妙な空間にいた。
彼女はそこで、顔がモヤに隠れた不思議な男性たちに出会う。
シセイチョウ(=死整庁)の職員を名乗る彼らは、「今日中に誰かを幸せにすれば、生き返ることができる」と言うのだが――。
偶然出会った青年を幸せにしようと女子高生が奔走する『聖夜の贈り物』。
介護士の綾香が母親に捨てられた少女の記憶の世界を巡る『紫陽花の少女』。
十年前の学校にタイムスリップした高校二年生のあき奈。
そこで出会った少年とあき奈の不思議なつながりを描く『学園祭は眠らない』、ほか四編。
温かな涙が止まらない! 読むと心が元気になる連作小説集。
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