人魚に嘘はつけない
海町、高校二年生、夏。
漁師の親父が溺れている「何か」を助けて行方不明になったあの日、浜辺にひとりの少女が打ち上げられた。
太ももから一体化した足。
黒光りするウロコ。
銀色の尾――それは地上に憧れ、溺れた人魚の少女だった。
走れない陸上部の幼馴染、シオ。
波にのれないサーファーの親友、ウミ。
そして、親父の死を受け入れられない、おれ。
海に帰れなくなった人魚・ユーユとの出会いが、あの忘れられない夏の始まりだった。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の七月隆文氏が激賞した、感動の青春ストーリー。
更新中です。しばらくお待ちください。