両親の別居で、妹と生き別れになっていた大学生の旭。<br />母が亡くなったと知らされ、古い洋館に出向いた彼を待っていたのは、いっぷう変わった住人たちと暮らす妹、有沙だった。<br />しかも、住人たちは人ならざる‘あやかし’で『二十歳になったら有沙を食べる』と言う。<br />妹を助けようとする旭だけれど、肝心の有沙は旭を嫌い、あやかしたちと暮らすとかたくなで――。<br />ぎこちない兄妹とあやかしたちが、ごはんを通してつながっていく心温まるファンタジー。<br />