私と猫と花の庭
ああ、まただ――子猫がついてくる。
画家の九条皐月(くじょうさつき)は、このところ猫のように自分をつけてくる少年を愉しみにしている。
日に日に間合いをつめてくる彼は、ある日ついに皐月のテリトリーの庭に入った。
彼・スズナはそれからは毎日のように庭に来て、楽しそうに皐月のそばで過ごしている。
スズナの好奇心に惹かれるように‘アレ’をし、蜜月のような逢瀬が続く。
しかし、スズナは探していたのだ―――この庭に埋まっているはずの秘密を……。
スズナが暴こうとしていたのは、皐月の代表作≪四季≫にまつわる謎だった―――。
更新中です。しばらくお待ちください。