「せいぜい俺を愉しませるといい」学生時代から恋情を抱く友人・ベノール王国の第一王子であるナイルスに請われ、王国に赴いた望。<br />そこで頼まれたのは、離宮に囚われた第四王子・ムスタファの無聊を慰める仕事だった。<br />鬱屈に荒んだムスタファは手負いの獣のようで、淫らな行為をも強いる。<br />初めはナイルスの役に立ちたい一心だったが、ムスタファの優しさを垣間見るうちほだされていき――。<br />想う男と戯れを許す男??二人の王子の間で心は惑い…?