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箱入り姫の嫁入り

「玖園さま、不束者ですが、よろしくお願い致します」日本人形が三つ指ついて挨拶する。
将棋に勝った…それだけなのに、なぜか褒美として「嫁を貰う」ことになった小説家の玖園柊吾。
しかも差し出されたのは、可憐な振袖姿の男嫁。
昔馴染みの老翁・二条グループ会長から、養子の紫緒の婿に…と見込まれて、もちろん即座に断った。
だが紫緒は、老翁の強引な「嫁入り」工作にもすべて従い、健気に手料理を持参する。
うんざりしつつも次第に柊吾は、素直に「嫁に出される」紫緒に、もどかしさを覚えて…?




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