名刺ゲーム
地獄の番組制作、パワハラ上司の横暴、売れない放送作家の末路……。
人気放送作家・鈴木おさむ氏がテレビ業界を舞台にサラリーマン社会の暗部を抉り出す、現代人必読の一冊!神田達也は、人気クイズ番組を担当するプロデューサー。
40歳すぎてようやく「クイズ! ミステリースパイ」でヒットを飛ばした遅咲きのテレビ局員だ。
ある夜、帰宅してみると、高校生の息子・和也がリビングの壁に磔にされ、そばに見知らぬ男が立っていた。
混乱する神田に、男は爆弾のリモコンを見せながら言う。
〈今からあなたに、あるクイズにチャレンジしてもらいます〉部屋に招き入れられたのは5人の男女。
どうやら神田を憎んでいる人々が集まったらしい。
謎の男は6枚の名刺を取り出して、それぞれに正しい名刺を返せれば正解というゲーム、「The Name(ザ・ネーム)」に参加するよう神田に命じた。
ただし、一度でも間違えば、和也に取り付けた爆弾のスイッチを押す、という条件を付けて……。
一体このゲームの裏には何があるのか? 狂気のゲームはクリアできるのか? ‘独裁者’を自認するテレビプロデューサーの栄光と狂気と闇が招く、驚愕のエンディング――。
鈴木おさむが描く、究極の、テレビ業界・エンターテインメント。
強権上司に苦しめられているサラリーマン、悶絶! ※本書は、2014年10月に小社より単行本として刊行した作品を文庫化したものです。
更新中です。しばらくお待ちください。