雨の降る日に、偶然入った一軒のバー。<br />そこには、恐ろしい程に美しい男性客が集まる店だった。<br />そして、彼らは全員この世に生きる者ではなかった。<br />私は、そこで知り合った青年と一緒に、家へ帰ることになる。<br />「お好きに過ごされればいいんだと思いますよ。<br />彼を無視して普段通りに過ごすもよし、二人での時間を楽しむもよし。<br />彼は朝になったら消えているか、うまくいけば――」