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こごえた背中の、とける夜

前触れなく降りだした夏の雨の中、俺は蛍(けい)と出会った――。
おとこ、と呼ぶにはまだ幼さの残る20歳の神谷蛍は、時計屋を営む42歳の早川野月(のづき)の生活にするりと入り込んできた。
突然始まった、幸福な二人暮らし……だが俺は、蛍のことを何も知らなかった。
『きみの背中で、僕は溺れる』の沢木まひろが描く、痛いほど切ない恋。




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