この広い世界にふたりぼっち
「ようこそ、私にうってつけの街へ。
塚木咲希」頬に浮かぶ酷薄な微笑、見慣れぬ制服をまとった彼女は、塚木咲希。
――すなわち、咲希自身だった。
ふたりが対面した瞬間に、どこにでもある平凡な街は様相を一変させた。
人に混じり妖精や小人が歩き、近代的なビルの隣には石造りの古い塔が立つ。
神話と現世が混ざり合い、女神ヴェルザンディの望みが今、叶えられようとしていたのだ。
そのとき、パートナーである白銀の狼・月喰いが不調を訴えて、本物の咲希に牙をむいた! 封印された神の物語が解き放たれるとき、地上に残るのは神か、人か。
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