離婚後、子育てと仕事で忙殺されていた眉子は、親友から「男を買いに行こう」と誘われる。<br />病気も、妊娠も後腐れの心配もないという砂漠のなかの「男市場」には、女の欲求を満たすありとあらゆるタイプの男が客の寵を競っていた。<br />眉子はそのなかで、褐色の肌の「シン」という青年を選び、これまでにない悦びを味わう。<br />だが、翌日も「シン」を選ぼうとする眉子に親友は言った。<br />「やめたほうがいいわよ」と……。<br />