作家・荒木スミシを長年の苦悩から蘇らせたのは、テラという少年の手紙だった。<br />しかし、それは同時に新たな苦悩の始まりでもあった。<br />テラこそ、彼をどん底へと誘ったある連続殺人犯の息子だったのだ。<br />――謝罪とは、赦しとはなにかを問いかける、酒鬼薔薇事件の未来を小説化した挑戦作。<br />