愛玩人形
フリーライターの美緒は変わったコレクターの取材をしている。
ある日、訪れたコレクターは薄汚れた量産型の価値のない人形ばかりを集めていた。
「愛玩人形」と呼ばれるそれは、持ち主の過去を語るという。
話半分に聞いていた美緒は、その中に自分が過去に持っていた人形と同じものを見つけた。
人形には自分が持っていたものと同じ傷がある。
幼き日の自分の秘め事を聞いたのか問う美緒にコレクターは頷く。
彼は知ってしまったのだ――私とあの男のいやらしいお遊びとその結末を――。
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