じゃみ、じゃみ、じゃみ。<br />夫と五歳の一人息子と、京都の古民家で暮らす「私」は家の押入れや壁の隙間を這い回る、‘異形の家族’を飼っている。<br />それは私の過去の罪の証――。<br />息子とも夫ともあんまり仲良うしたらあかん、‘おじゃみ’がへんにし起こすさかい。<br />あっというまにみんな居らんなってしまう――。<br />