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世界が終わる場所へ君をつれていく

〈銀の樹〉――それは塚良市に突然出現し、周辺の建物を呑み込んで巨大に成長した、金属の幹とガラスの葉を持つ樹のことだ。
隣町にすむ僕は〈銀の樹〉を自分の目で見、できればガラスの葉の一枚でも欲しいと思って、避難命令で誰もいなくなった町を塚良市に向けて自転車を走らせた。
途中、無人のバス停で僕を呼び止めたのは、夏なのに不自然に白い肌と大きな瞳を持った神秘的な女の子。
僕は、なりゆきで彼女と道連れになるが、しばらくたって彼女はこう口にした。
「あたし、どうしても〈銀の樹〉にいかなくちゃならないの。
あれは、あたしを殺すために来たのだから」――僕たちは〈銀の樹〉にたどり着けるのだろうか?そして〈銀の樹〉と彼女の関係は?




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