作家の横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と二人で暮らしていた。<br />妻の死後、千秋は奇妙な絵を描くようになる……。<br />人ではない異形のものを。<br />ある日をきっかけに「青い顔の女」ばかりを描くようになった千秋は、その絵を「ママ」と呼び、絵を描くことに執着する。<br />そしてもうひとつ執着すること。<br />それは、夜の散歩だった。<br />第1回『幽』怪談文学賞大賞受賞作。<br />解説は京極夏彦氏。<br />