緑川千春は食品メーカーの子会社の広告代理店に働く37歳。<br />職場においても恋愛関係においても、心をすり減らされる日々に、疲れはもう限界だ。<br />かつての恋人が教えてくれた、千春のとっておきの癒し場所、日本酒バー『drop』。<br />ここで出会った人々との交流の中で、千春は新しい道を探し、進んでいく。<br />連続ドラマ化した『残花繚乱』の著者が、自活する女性の苦悩、決断、努力、それに伴う内面の葛藤を丹念に掬いとった長編小説。<br />
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