ザ・グロリアス東京ホテルのバー「バッカス」には、夜な夜な怪しげな紳士たちが集まってくる。<br />その中のひとり星名五郎は、誘拐された愛猫の捜索依頼を受けるが、犯人は、身代金として一万円を社会福祉事業団に送るよう要求してきた。<br />人を食ったような誘拐話に、星野は、「バッカス」の常連から聞いた「最近、悪事を教える奇妙なカルチャーが流行っている」という話を思い出す。<br />