中堅商社で農産物の買い付けを担当する澤辺松夫の愉しみは、地方出張中の車窓から眺める田園風景と美味しい駅弁。<br />Y沢では「牛肉一直線」、H泉では「うにいくらごはん」――と、旅先で嬉々として舌鼓を打つ松夫は、名だたる駅弁に導かれるように次々と美女に遭遇。<br />純朴な農家の娘や妖艶な温泉女将、可憐な弁当売り娘らと、忘れられないひとときを重ねていく。<br />書き下ろし長編旅愁エロス。<br />